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地域スポーツ情報「ユビキタス社会」の到来-サッカー情報システム化札幌から日本へ発信-(札幌大学名誉教授 柴田 勗) |
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NPO法人 SSSスポーツクラブ代表理事
月刊誌 「北のサッカーアンビシャス」代表
札幌大学名誉教授 柴田 勗
子供たちのサッカー現場情報の空洞化を何とかしようと果敢にチャレンジし、新たな情報システムを開発された「ローカル・サッカー・インフォメーション・ネットワーク(LSIN北海道)」の門出を心から歓迎し、その設立にいたるご労苦に敬意を表するものです。
顧みますと2001年以前には、北海道内における(他府県も同様ですが)各種サッカー大会の会場予告や試合結果等についての系統だった情報開示システムが確立されていませんでした。2002年世界のイベントであるW杯札幌開催を目前にして「北海道サッカー情報有識者プロジェクト」が成立し、サッカー協会実務者の助力を得る形で2001年1月「北のサッカーアンビシャス」の創刊号が発行され現在4年目を迎えています。勿論、この月刊誌の中核は、各地域協会の事業計画とその大会の記録にあり、保存版として生きるように考えられています。
今回これを追うように、貴「LSIN北海道」が誕生し、当面少年たちのサッカー大会を手始めに、現場情報を携帯電話やパソコンなどの情報機器によって、どこでもタイムリーに受信できるシステムを現実のものにされた。まさに札幌発、日本最初の地域型スポーツ情報サービス機構の価値ある出発と言えます。
多くのサッカー愛好家たちが待ち望んでいたタイムリーな情報開示の欲求とは裏腹に、現サッカー協会翼下の各種連盟の執務者から理解と協力を得るのに腐心されたと聞いていますが、協力を得られたサッカー少年団組織からとりあえずスタートを切ることができましたことに対し、心からの賛辞をお贈りしたい。
今、2002年W杯後のサッカー関係者の有効な動きが、日本のサッカー大国化へ飛翔の礎石となるわけですが、(財)日本サッカー協会の川淵キャプテンの声明を待つまでもなく、地域のサッカー人口倍増計画が動き出さなくてはなりません。本道のサッカー人口は、協会登録チーム数では東京都に次ぐ2番目で、地方勢としては日本のNo,1にランクされていますが、道内人口に対する競技者数(日本協会登録の競技者数)の約1%で5万人強、サッカー普及率No,1の静岡県は約1.5%ですから、これからの普及率が北海道をサッカー大国にするカギを握っているのです。
このために、新たなサッカー愛好者層の開拓手法と合わせて、増加したその愛好者層への存分なサービスが不可欠となるでしょう。このサービスの一端を握るのが手厚い情報サービスです。これからは、北海道のサッカー大国化のために、貴「LSIN北海道」と月刊誌「北のサッカーアンビシャス」の連動性を強めながら、きめ細かなサッカー情報の地域型ネットワーク推進に加速がつけばと願っております。
貴「LSIN北海道」の発展を祈りつつ・・・。
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