札幌中央フットボールクラブ
 
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半沢直樹と札幌中央…会長杯を終えたあとで…
2013-09-23
市民大会区予選の興奮も冷めやらぬ翌週に
トップチーム最後の外サッカー公式戦となる
会長杯が9月21日に行なわれました。

会長杯はかつて「じょうてつ杯」とよばれた11人制大会を
そのまま冠のみ移行した大会ですが、現時点での少年サッカーは
8人制の大会がほとんどであり、11人制大会は未経験が多く、
慣れていないのも現状です。
とはいえ基本は8人でも11人でもやることは同じなのですが
今年の札幌中央はどういうわけか、こういう大きな大会で
よく言えばサプライズ、悪く言えばイレギュラー的な
そんな出来事が多いシーズンでした。

対する西区の宮の丘は、トレセンでも数々の手腕を発揮されている
指導者の元、大型DFを擁し、再三の攻撃に防戦一方の札幌中央。

そして出た結果は…エースのゴール前での完璧なクリアが
大音響とともに会場に響き渡りながらオウンゴール…。
クリアボールが相手選手の足にあたりそのままゴール…。

この日、エースは本来の中盤の位置を離れ、本人志願のもとで
DFへ下がり、トーナメントを勝ち上がるために守勢にまわった
ことがこのような結果となり、0−1をひきずりながら
後半へ突入してしまいました。

区トレセンでも活躍した主将は前線でチャンスをうかがうものの
この日は運動量も少なく、相手選手の脅威となる場面にはならず
結果そのまま後半終盤に差し掛かった時にDFの連係ミスから
1対1の場面を作ってしまい追加点を許し、2失点目。
結果そのまま0−2で、初戦敗退となってしまいました。

1点目のクリアミスは絶対に責められない場面でした。
かつて現役時代にこのような場面が全国大会でもあり、
そのシーンはYoutubeでも公開されていることから、
こういう場面があることを選手にも伝えていました。

エースは今年、ご存知の方も多いかと思いますが、
今シーズン初の公式戦でレッドカード、
そして最後の外サッカーでオウンゴール…。
記録上は得点となると思いますが、彼の心にはそう残るでしょう。

問題は、他の選手はどうだったかなのです。
彼に依存している流れになっていなかったか?
それは2失点目に顕著に出てしまいました。

2失点目はセンターバックに入った小兵、4年生副将の対応でした。
将来あるガッツあふれる選手が、ギリギリまで相手選手と
対峙しながら、苦しくなってしまいGKへ任せてしまった為に
1対1の場面を超えられずに破られてしまいました。

このとき、サイドバックにいた6年生との連携が上手くいかず
厳しい会話がなされたそうです。

試合後、審判を終わって帰ってきても納得のいかない4年生副将。
自分は正しかったといい、他をかえりみず主張します。
そんな彼をなだめる6年生…当事者の6年生も少し困惑…。

簡単に言うと、交代で出た4年生副将は
エースの6年生を前線へ上げるために、4年生大会でも実績を
積んだ経験から、6年生の試合にも何度か出場していることもあり
6年生のゲームで残り10分ほどの守備統制を行なったが、先発で
出ているサイドバックの6年生をコントロールできず、逆に
厳しい事を言われ、自分の主張が正しいのに聞いてくれないと…。

言いたい気持ちはわかります。
4年生主将が負傷で試合に出られなかったときにチームをまとめ、
4年生の中でも正義感の強い選手です。誰彼かまわず言います。
けど、そこをコントロールできるだけの技量があったかどうか、
ミスをカバーできるだけの余裕があっての対応だったかどうか、
様々なことが考えられるのですが、あの場面においては、
4年生副将に負わせるのは酷であると思いながらも、
あの場面は、自身がファウルをとられても止めるべき場面であり、
最悪カードの提示があっても仕方ないと思うほど完全に破られた
場面でした。
0−1ならまだ追いつける、でも0−2なら劣勢が強く苦しい…。
そういうことを踏まえたうえで、6年生DFは厳しくいったと
聞きました。そして彼はこうもつけくわえました。
「今日が最後だと思えば思うほどに…」と。

4年生副将を呼び出し、6年生や5年生の中核になる子を
一緒に同席させて聞きました。
「ねえ、おまえに会長杯、あと何回あるの?」
「…2回です。」
「そっかあ・・・、こいつら(6年生を指し)、もうないんだぜ…」
「…」
「最後だと思うからあんなに集中して厳しい事を言ったんじゃない?
 それを、お前の代でしてほしくないから、教えてくれたんじゃない?」

優しかったのは6年生です。4年生副将の機嫌の悪さに
みんなでなだめて、険悪なムードを「作られた」のにもかかわらず、
ごめんね、勝てなくてね…と、一生懸命気持ちをもちあげようと
そんな姿もまた、心に残りました。
「高校生や大学生で、1年生が上級生に意見をしたり、雰囲気を悪くしたり
 なんて、ないんだぞ!なのにお前のことみんなが優しくしてるじゃん?」
彼はじっと涙をこらえてただ聞くだけでした。
けど、奇しくも翌日の全体練習での紅白戦の最中に、4年生主将が
同じような場面で苦悩し、試合から外れても練習中に悔しいと泣き、
そのそばにいた副将に、
「おまえなら、今この気持ちが、昨日のことと考えたら、わかるんじゃない?」
一瞬、「ハッ!」とした顔で、納得し、一生懸命説得していました。
2日かけて昨日の意味がわかった副将、ひとつまた大きくなったと思います。

今日の敗戦は、「半沢直樹」ではありませんが、4年生の世代で
しっかりと「倍返し」できるのではないかと思います。

そのドラマを、私は結局全回見れたわけではなかったのですが、
最終回を見て、ラストの15分だけが「苦しい」と思いながら見ました。

やられたらやり返す。
それはそれでいいと思います。
ラストに、これまで再三に渡り権力を振り回した常務は、
主人公の半沢直樹に「土下座」を要求され、頭を下げます。

私はその常務の気持ちの方がよく伝わって、苦しかった…。
頭を下げたくないだろう、膝を折りたくないだろう…。
そう思う気持ちが強かったです。

決して主張ばかりが通用するとは思っていません。
けど、ラストの展開の中で頭取が、
「銀行員としての君を信頼している」と、常務は銀行へ残り、
数々の難題を解決した半沢直樹が出向させられてしまう…。

正義ばかりが正しい…とは、正直思いません。
だからといって、理不尽なことばかりに屈するのも、嫌いです。
それは、本当に体育会系のなかだけでうんざりです。

大事なことは、「リスペクト」であり、「ノーサイド」です。
ラグビーのノーサイドという言葉は、種目こそ違いますが、
私は大好きな言葉の一つです。

一生懸命やっている人を応援しよう。
その手法がどうであれ、寛容に受け止めよう。
その批判をする前に、称賛できることを探す努力をしよう。

私はそう思います。

札幌中央は数々のチームに敗戦してきても、
「倍返し」が基本だとは思いません。むしろ、「1点上回る」
だけでもいいかもしれません。勝敗がつきものの中であれば、
得失点差の1点だけでもいいかもしれません。

内容にこだわり、戦い方にこだわり、あり方にこだわり…。
そんなチームでありたいとも思うのです。

こまかく、最後まであきらめずに戦う姿は半沢直樹でもよい。
でも、最後の最後でやり過ぎてはいけない。
ドラマはドラマでしかありません。
たとえあのドラマのように私情があったとしても、
それをビジネスに持ち込んではならない…。

うちのチームはいろいろなことが
ほんと山のように山積です。
時には学校のことなど、サッカーに関係ないこともありますが、
たった一人の監督は、どんなときも受け止めていくべきだと
そう思っています。

そういう意味で、今季の6年生は、前半はチームのことで
大変な経験をしたと思います。本当におつかれさまでした。


さあ、いよいよフットサル…。
こっちは、譲りません。本当の意味で「倍返し」です。
言っていることがめちゃくちゃかもしれませんが、
サッカーとフットサルは競技が「別」です。つまり、仕切り直し。
一生懸命がんばって、この外の分をしっかり結果で返せるように
がんばっていきたいと思います。

会場にお越し頂いた保護者の皆様、本当にありがとうございました。
今後の活躍にもぜひご期待ください!

あとひとつ…札幌市民大会U‐10大会を終えて…。
2013-09-15
9月14日、15日と、札幌市民大会U-10の中央区予選が
アンフィニばんけいサッカー場で行なわれました。

札幌中央はBブロック。日新、円山、Safilva三角山との予選リーグ。
このブロックでの1位通過は決勝リーグで2位チームとの戦いになることから
断然1位通過は優位に立てると思いました。

初戦にいつも硬さを残す札幌中央の選手たち。第1戦の日新戦は
主将の再三のシュートもGKの真正面へ飛ばしてしまうほどに緊張感が
そのまま残ってしまうのですが、今日はそれでも苦しい状況をみんなで
笑顔で、そして全選手がフォローアップすることで立て直し、後半に
会場中のどよめきを誘うほどの弾丸シュートを叩き込んで虎の子の1点を
守りきり、1戦目を勝利でもぎとりました。
2戦目の円山戦。いい形で組み立てていたのに、前半も終盤に差し掛かった
ときに、左サイドを突破され、必死に耐えて耐えてのゴール前の攻防も
3度目に沈められ、ついに先制点を許します。
それでも大丈夫だと前半を終了し、後半に臨んだものの、失点の動揺は大きく
そのまま簡単な真ん中からの突破で追加点を許します。3点目を決められた
時点で選手を交代、その後も追加点を許し、後半だけで4失点。0−5で敗退
しました。

失意の札幌中央の子たち。でもまだ大丈夫。次がいけるはず。
次は、指導者同士が個人的にも好意的にしてきたSafilva。
練習試合では何度も対戦していますが、公式戦では初の対戦。
しかも、直近の6月の練習試合では負けた相手。相手から見れば初勝利の相手。
後がないと思ったのか、意気込みも、目の色も違います。
開始2分、これまで守備的位置で献身的な動きをしてきた選手がキックオフ
直後の怒涛のカウンターから連続した攻撃から値千金の先制ゴール。
これで気持ちが楽になったのは間違いいありません。
ひとつひとつのプレーが落ち着いていて、焦る場面がありません。
これまで再三厳しいことを言われ続けてきたDFの選手は夏合宿後に急激に
成長し、左サイドの一角を担う選手になり、相手攻撃陣を抑えます。
そんな最中、2戦目の円山戦でサンドバックのように叩かれたGKは、
この試合最大のピンチ、前半9分の相手の決定的なミドルシュートを1mは
飛んだと思うようなビックセーブ、しかも顔面でブロックしたプレーに
またもやチームが奮い立たされます。
追加点は入らないが雰囲気の良い札幌中央。
後半5分、守備の要、センターバックの子がGKからのリターンをそのまま
ドリブル突破。もともと足の速い子でしたが、あれよあれよと前線へ。
いつも自分の判断で行くように任せていましたが、アンフィニの縦60mの
ピッチを約50m独走、最後は今年本人が課題にしてきた利き足ではない
「左」でゲット。その後も追加点を奪い、暫定首位へ・・・。

これだけとれるのに、結局2戦目の円山戦が尾を引き、2位通過へ…。

けど、もう一回やることを見直して、がんばっていこうよ!と
代表決定戦へ臨むこととなり…。日曜日、荒天が予想されながらも
試合のときだけは小雨程度で済み、代表決定戦へ…。

代表決定戦の相手は、サッポロボーイズ、アンフィニMAKI.FC。
奇しくも昨年の全道フットサルで札幌中央の第1期の子達が
全市代表を賭けてホームの西野学園体育館で前代未聞の大勝負を演じた
組み合わせと同じ・・・それだけこの区予選の一番苦しいブロックへ。

第1戦のサッポロボーイズ戦。互いに譲らない攻防の中から、
コーナー付近でのセットプレーからパワーあふれる中盤の選手が
主将との見事なFKを直接ゲットし、まさかの先制点!

しかしこの日のアンフィニは同条件とはいえ、降雨によるスリッピー
なグラウンド状態に守備陣が苦しみます。これまで札幌中央の
ゴールマウスを死守してきた信頼あるGKがまさかのキャッチングミス
で立て続けに2失点。手を添えて見えていて反応していただけに
悔やまれる失点でした。
「追いつける、大丈夫!いつもどおり!」選手はがんばります。
大丈夫、やれるやれる。そう言いながらも、苦しい試合展開です。
終わってみれば後半にも失点し、1−4で終えた後、15分の休息後に
区内の強敵、アンフィニとのゲームです。

アンフィニは強い。
そんなことは、当たり前のことです。
北海道を代表するようなすばらしいチーム、環境、指導陣。
だからこそ、アンフィニリーグに出て、その先入観やプレッシャーを
全く感じさせないようにこのチームは戦ってきたはずで、ホームのように
人工芝のグラウンドにも慣れてるような勢いさえ初日は見られました。

しかし、そう簡単に崩させてくれないのも、王者の貫録です。
1点、2点・・・その失点はだんだんと数えるのがわからなくなるほどに…。

悔しいでしょう。泣きたいでしょう。
同じ市内、変わらない環境で教科書で学び、同じ学校の友達もいる中で、
サッカーはこんなに大差をつけられる。

指導者とはいえ、失言である事を覚悟の上で、
後半意図的に、試合中子どもたちに大きな声で言いました。

「ランタがミドリムシに負けんのかよ!!」
怒らないよ!と子どもたちと約束をして、唯一一度だけ、厳しく言いました。
もちろん、大変失礼な発言でした。それはお詫びするのですが・・・。

御存知の方はお気づきだと思いますが、私たちのクラブのユニホームは
北海道の高校サッカーの雄、室蘭大谷高校(北海道大谷室蘭高校)を意識して
同じデザインのユニホームを着用しています。

ランタ(室大谷の略称)が、アンフィニの「緑」に意識して固まって動けない
姿など、そういう威圧感を振り払わない限り、先には進めない。
あえて事後でも指導を受ける覚悟でそう言いました。

大人になって、先入観とはいえ、得手不得手があるように、苦手意識もあります。
「アンフィニ」=勝てない・・・とはなりたくないのです。
負けても対等であり、更にいうなら、もっと僅差の好ゲームを演じれるような
そんなチームになってほしいのです。

山崎七郎杯のときは、強豪、大谷地との一戦後、0−5の敗退でも、追いつけたと
いう感覚からなのか、その場に泣き崩れ、号泣する姿がありました。

今日の試合は、後半に圧倒的に崩して攻めたチャンスもあったのに、そのまま
ゴールキックを蹴れずに終わってしまい、気づけば終わりのような、そんな
不完全燃焼のような試合を、あとから結果をじわじわと噛みしめたことで、
観戦に来てくれた保護者の挨拶中からこみあげて、チームが涙に暮れました。

代表は、アンフィニと、円山。
もちろん、ボーイズとも、アンフィニとも、また勉強させてくださいと
いう気持ちで、それぞれに握手をさせて頂き、
円山の監督には全市大会への激励や、仲の良いコーチとも、
いいお話をさせて頂き、会場を後にしました。
どちらも好チームです。全市でがんばってほしいと思いながらも、
残りの審判後、帰りのバスの中で、一部の代表チームの保護者と
乗り合わせになりました。
うちのチームは原則移動が公共交通機関なので、バスや電車内が
たとえ貸し切り状態になることがあっても、普段通りの姿勢を
貫くよう、周囲への配慮をするように教えています。

けど、お母さんたちは、黙って乗っている子どもをよそに、
勝った喜びからか、公共のバスの中でも大きな声で話がとまりません…。
…そりゃ、うれしいです。ぜったいうれしいです。

私の荷物が埋もれてても、そんなことおかまいなしに、トロフィーに
よろこび、歓喜の話題でいっぱいです。

1戦目の主力選手の体調不良、慶事事での不在でも戻ってきてくれた選手。
多くは語らずとも、満足いく布陣で戦えたわけではないものの、そういう
主力選手に頼らずとも、これまで控えだった選手たちが、この夏の厳しい練習を乗り切り、
ここまでやってきたこの子たちの「あと一歩」をのぼらせてやることが
できなかったのは、指導力の差だと思うのです。

うちはまだ、私のせいで、保護者に感動を与えても、喜びを満たすような
そんな試合はまだできていません。

ジャイアントキリング…うちの美しく勝ての大きな横断幕には、
あのジャイキリのジャイアントキリングの文字も入っていますが、
今日ここに、もうひとつ・・・付け加えたいと思います。。。

「やられたらやりかえす。倍返しだ!」
某ドラマからの引用ですが、そういう大きな気持ちで臨みたいです。

彼らの涙と、その闘志は、トップチームの意識をみているからでも
あると思います。今日駆けつけてくれた5名の選手たちが声を枯らしても
応援し続ける、札幌中央の代名詞ともなりつつあるあの応援…。

「だれだー!だれだー!!だれだーーー!!!熱いゴールをきめるのはー!」
どこからともなく、相手チームからクスクスと笑われる声も聞こえます。

でも、御存知ですか?
高校サッカーで、大学サッカーで、この某アニメの応援歌を歌いきれるチーム
なんて、強豪校の数チームしかありません。

「プレッシャーッ!プレッシャッ!プレッシャーッ!!
 前線で!中盤で!最終ラインで!ぉぉぉおおおっ!うぁいっ!」

Jリーグの試合や代表の試合じゃこんな場面なんてありませんが、
身近なSSAPなどでプリンスリーグやカブスリーグ、知事杯(天皇杯)で
この応援を聞く機会がありますが、応援も、選手も、ベンチも一体です。

今回出場した選手と同様に、
こんな応援を12歳以下でできるうちの子たちを誇りに思います。


試合は完敗でした、完膚なきまでにというのはこういうことです。
今はまだその実力に値しませんが、いつか好敵手といわれるように、
だからこそ、「倍返し」なのです。テレビドラマ以上に…。

実際トップチームはアンフィニリーグで前年6失点した相手に
今年18得点をあげた例があります。「絵に描いた餅」ではないのです。

それを行なうために今やることは、「私」が変わることです。

今大会、もうひとつ気付かされた場面がありました。
この区の中では本当に毎年強いチームを作り、豊富な経験と献身的な
姿勢で、創部以来全国大会にも出た経験のあるチームが、予選で苦戦して
ハーフタイム中に血相を変えて指導をしています。
一瞬焦ったほどです。。。。

でも、それを、ついこの前まで、ほんのついこの前まで、私もやりました。。。

指導者とも長いおつきあいで、ああなるのは、ものすごくよくわかるし、
子どもたちにも発奮してほしいし、気づいてほしいし、どうにかしないと
もうあと15分の中で何回チャンスあるのと逆算したら焦るだけです。
だからこそ、手っ取り早くて一番伝えやすい方法になってしまう時も
正直あると思うんです・・・。

でも、それはやっぱり、通用しない。
「これでいいんだ、こうするんだ!!」それは、時と場合によりで、
こんな大敗でも、昨日も今日も怒ることなく、試合を終えました。

彼らの世界では、彼らの世界で精いっぱいが、たまたまこの結果だった。
だったら、それこそ、倍返しできるような環境を整えるのが大人・・・。

人のふり見てわがふり直せ。。。そう感じた瞬間でした。
でも、その指導者の考え、意図もよくわかるので、苦しいよな…っていう
そういう同情の気持ちもあったのは確かです。

この2日間。自分の生き方にも通じるような、
「あとひとつ」の意味を気付かされた日々でした。
それが理解できると、小さな事が、全然気にならなくなる。。。
噂話など、人のことを題材にして言う人に対し、これまでは
敵意むき出しになっていたのは確かです。正しくないことに
正論で向かおうとするからです。けど、そういう事を言っている人を、
悲しいとも腹立だしいとも思わなくなる。
むしろ、残念だな。。。と。
そういうことを言う人は、結局自分の生き方の「視野」が狭いだけで
何も変えていない。

サッカーも同じです。
連続したプレー。
ひとつひとつのプレーの精度の向上。これだけでも大きく変わります。
そして、その結果が、ゴールという結果を生み出します。
そのために、ファウルされただの、ボールが出ただの、蹴っただの、
セルフジャッジは要りません。

本当に荒天の中、多くの方々に応援に来て頂き、ありがとうございました。
創部2年目。大きな勉強をさせて頂きました。
どうか今後の活躍にご期待ください。

決戦を前に…「悔しさをバネに、苦しさを糧に、夢を持ち、上を目指して…」
2013-09-13
私の出身高校は、東京都でも世田谷区の松原という
京王線、井の頭線明大前駅から徒歩5分にある生粋の男子校です。

週末の決戦に迎え、今週は自分がおかしいと思うほどに
穏やかな時もあれば荒れているときもある。
ときには誰かに抑えてほしいと思うほどに苦しい自分がいる。

そんな時だった、あの、恩師の言葉を思い出した。

学生時代、都の国体強化高だったこともあって
部員も多く、また、時代錯誤だが、鉄拳制裁も辞さない中で
朝早くから自主的な朝練習を行ない、夜7時以降は5チームあるうち
AチームとBチームはナイターのあるグラウンドで紅白戦。
Cチーム以下はコの字型の校舎の2F部分の教室を1年生が回り
教室の電気をつけて、こもれ日の中でテニスコートの上を
靴を履き替えて必死に4対3や1対1を繰り返し、
またある者は、あの世田谷の住宅街にこれだけの
敷地があるのもすごいことだが、ひたすら外周を走りこむ…。
ランニングユーズをする切れるほどに。。。
陸上部のおさがりももらいながら。。。

最近本当に、あらぬ詮索、陰で言われている親の小言が気になる。
この世の中で言えばなんとかなると思ってること。
調子に乗って言えばいいと思う親もいる。
何でも言えばかわると思っているのが大間違い。
それなりの企業に勤めて管理職になりそれなりの人員を扱えば
おのずとわかる話。最年少で管理職となった経験しかなく
諸先輩には失礼だが、この時代のそれを押し付けていることが
時代に乗れずに余されている証拠。
言われたくなければ、言わなきゃいい。そして貫けばいい。
いいか悪いかは、本人次第なんだ。そう思う。
苦しかろうが、辛かろうが、やるために頑張っているのは同じ。
こんな世界だって同じ。私自身、監督批判ではなかったが
そう思われて全国大会の本選でメンバーを差し替えられて
出られなかった思い出や、ずっと意味もなくB戦に干された
経験もある。そういう危機感って、どう思っているのだろうか。
俺も人間、このままなら、采配に左右する。その危機感を持っている。
さて、誰が俺をとめるのか、とめないまま、突入するのか…。


モンスターペアレンツっていうのかしらないけど
言えば何でもすむんだったら、誰にでも言えばいい。
それで通用するなら。。。

指導者は違う。
一挙手一行動を見逃さず、かつ、見ているよとプレスも与えず。。。

そう思ってたまたま高校のHPを見た。
中高一貫教育の由緒正しき名門校といえば聞こえはいいが
私のような手に負えないめんどくさい人間が行くような
そんな男子校であるが、創立はすでに120年を超えている。
戦後の首相、吉田茂の母校である。

そんな職員室のリレートークに、恩師の言葉があった。
私にとっては本当に怖くて恐ろしくて、いまだに走れと言われたら
絶対に走らされるような威厳のある監督であり、体育の教員である。
しかも現在は、生活指導部長。相変わらず、それ相応の役職だ…。

以下、そのまま抜粋です。


本校では校門指導の際、先生方に挨拶の指導をお願いしている。

校門をくぐり生徒が入ってくると、先生方の「おはよう」と言う挨拶が飛ぶ、声に出して挨拶を返せない生徒には、すかさず「声に出して挨拶しよう、元気良く」と声がかかる。逆に、元気良く「おはようございます」と言う挨拶が返ってくると、「いいぞー、いい挨拶だ、今日も頑張ろう」と声がかかる。

先生方は、生徒達の一瞬の挨拶の中に小さな変化を見つけ、関わりを深めてゆく。


「普段と違い元気が無かったたねー」、
「はい、後でそれとなく声をかけてみます」。
「何か、疲れてないかー」、
「ちょっと心配ですね、担任につなげておきます」
「本当に、元気のいい挨拶だなー、気持ちがいいよ」、
「本当ですね、昨日は仕事で遅くなって、やや疲れ気味でしたけど元気をもらいました」と、、、

挨拶には、自分の心を開いて相手に見せると言う意味もある。

学園の様々なシーンでそれぞれが、爽やかに、元気に、明るく、自らの心を開き、相手の心をめがけて挨拶が出来るよう、私から実践してゆく。

「おはよう御座います、今日も一日、頑張りましょう」


私にしてみれば
「っちわぁあああああああああああーーーーーーーーー」
「っしたああああああああああああーーーーーーーーー」
あと、「ぇす!」「うぃす」くらいしか覚えてないが、
挨拶はしてたなって思います。
あと、厳密にいえば、「はい」か「いえ」しか
意見は言えませんでした。理不尽でも、その2つ。

うちにそれを持ち込もうとはしないけど、
そういう経験ってないけど、社会に出てあとあと困らないです。
それは実感しています。
けど、やっぱり同じように顔色をうかがいます。
1年生でも、6年生でも、そして、親でも・・・。

保護者まで気を使ってるんだったら
サラリーマンと同じ。会社勤めのほうが楽。
俺がこうするぞっていうのに、なんで意見が出てくるのか?
突拍子もないことをしようが、説明が不足であろうが、
このチームの代表者はオレであって、俺が考える。
けど、本当は、自分のことなんてあまり話したくない。
フレンドリーになりすぎると威厳がなくなってしまうから…。

それよりこの学校の土地評価のことがあって
私はどうもよく詳しくないのですが、
どうもうちの高校、学校の敷地面積約25,700平方メートル
あるらしく、これが公示価格の7〜8割に価格設定されるので
路線価から評価額を出すには1.25倍すると実勢価格により近付きます。
学校の路線価が、どうも記事によれば@410.000円・・・。
410.000×25.700×1.25…。

確かに気の遠くなる敷地面積でしたが、
同じくらいに気の遠くなる金額ですよね。

今年こそ、選手権初出場、見てみたいなあ…。

OBでJに行ったのは2人。海外組も2人、大学で天皇杯は1人。
もっと活躍してほしいけどなあ…。

さあて…うちも走らせたけど、きみたちはこの学校の外周を
普通に夜7時から、50周走れるかい?
「ホケツにでもバケツにでもなりたいやつは、やれっ!」って言われて。
しかもこんな住宅街。抜け道もない中で…。

悔しさを持ち、苦しさをバネに、夢を持ち、上を目指して…。

先生、今ならこのことの意味がよくわかる気がします。
うちの保護者に話してくれませんか…。

「男は黙って、言い訳も、肯定もするな。お前の背中しか語らん」
九州男児で、元日本代表B(現在のU−22,日本大学選抜)経験者で
出身校の東海大の黄色と黒のジャージを着て練習に立ったた時は、
本気で殺気立ってた。特に先生がDFで私がFWなので、
ぐうの音も言えないほどに、やられて、電信柱のたびによりかかって
家に帰って、朝起きて朝練習3分遅刻して3×5=15週を走らされた
非常に苦しい思い出がある。あれから5分前には準備ができるように
気をつけるようになった。

恩師に、会いたいです。勝ちたいです。
余計な小言、ひとつひとつ、つぶしたいです。


第103期 副将兼副務。明後日、頑張ります!
ほんと近かったら、あの青い「常勝」の横断幕、借りたいくらいです!

円陣は少し変えましたが使わせて頂いています。
絶対に勝ちます、先生!!

今回は「GIANT KILLING」ではなく「半沢直樹」です。

見ておけよ。あの、学生時代に後輩たちが、
仏のあ○らセンパイをヘソ曲げたら、最後までつぶされる。
あの震撼させたあの埴輪目のあ○らセンパイ…。
数々の武勇伝、始末書もあったけど、今回だけは絶対に許さない。。。

「やられたらやりかえず。倍返しだ!!!!」
こんなに悔しい事はない。

これで勝てなきゃ、意味がない。こんな熱いチーム、どこにあるんだ???


この週末、ぜひ多くのご声援おまちしております。

怒涛の8月を終えて…いよいよ外サッカー最後の月を迎えて…
2013-09-06
不安定な天気の続く中で練習もままならないような
ゲリラ的豪雨にも見舞われ、この8月は苦しい日が続きました。

苦しいのは天気だけではありません。
8月10日から2泊3日で行なわれた合宿では、苦しい試合続きで
トップチームのメンバーは本当に大変だったと思います。
苦しい苦しい伝説のニセコの30周を超える50周…。
更に間髪いれずにインターバルダッシュなどが続く中、
選手は何をつかんでくれたのかと思う日が続いていました。

「夏は苦しいぞ、覚悟しろよ」その言葉通り、
最後までこの夏は苦しかったです。新チームで臨むトラック協会杯
の予選が8月31日に江別の豊幌小で行なわれましたが、練習試合でも
お世話になっている南月寒の前に0−9という大敗を喫しました。
 札幌中央の主力メンバーがほぼ4年生であったのもあるとは思い
ますが、彼らは6月の大会で札幌ブロック代表にも名を連ねることが
できるほどの実力を持つメンバー。今年のトップチームがなかなか
結果の出ない中でリーグ戦でも6年生相手に厳しい試合を乗り越え
て集中を持続してきた世代なのに、この日はまったくいいところが
ないままの大敗…。感じ方は様々でも、やりきった感のない選手に
ここぞとばかりに強く強く、恥じらうこともなく思い切り叱責を
繰り返しました。

 くやしいのは子どもたちです。言いたいのも子どもたちです。で
も最近の子たちの特性なのか、負けても当たり前の顔をしていたり、
涙していてもその原因がわからないままにしてしまったり、もちろ
ん昔と時代は違いますが、何かを見て学べとは言いませんが、答え
がでるまで何も行動を起こさない子たちが多いのも事実です。
 午後の練習、小雨の中、寒かったこともありましたが。ニセコの
ときと同じように下位学年を走らせました。
 「罰走」という事なになるのかもしれませんが、私たちの時代は
よく負けたら負けた点数分を走らされることがあり、その時は本当
に苦痛でした。苦しくて、つらくて、もうやめたい…そう思って、
ふてくされていると、必ず家でも、何かあったのかと聞かれるので
こんな試合になってこんな風に走らされて、もういやだと…。
 けど、私の親はそう簡単に辞めさせてはくれませんでした。走る
ことをしないでできる競技ならいいんだろうけど、人より上手では
ない分、そんなことに嫌気さしているくらいなら周囲に迷惑だと。
私はまたその言葉に腹を立てるのですが、正論すぎて何も言えず、
結局この話を翌朝同じ部活の仲間に話すと「うちもいわれた」「あ
んたがやってるスポーツなんでしょ?自分で何が必要かわかるでし
よ?」など、どの家でも言われてくることは同じでした。

「いい加減さぁ、中央区のおぼっちゃまはやめようぜ!!」
試合で頑張っていないと思うと、私はこの言葉を言います。
決していい表現ではないと思います。でも、勉強も出来て、挨拶も
しっかりできて、どの子も学校では高評価のような子がたくさんい
ますが、試合中「優等生」では勝てないのです…。泥臭く、球際の
攻防に必死で、捨て身の投げ打った守備で守りきり、ひとつのチャ
ンスを大切にしていく姿を意識しながらひとつひとつのパスを演出
していくのが、美しく勝てのサッカーだと思っています。

モチベーションが上がらない
他の子のテクニックについていけない
わからないことをわかならいままにする…結果、つまらなくなる。
そのまま続けていくので、指導される回数が増え、結果的に怒られる
という悪循環を繰り返している子も少なくありません。

最近の練習で私は子どもたちに話しています。
「本当は怒鳴りたくない。怒鳴られたら次怖くてできないよね?
監督のこと、こわいって思ってるだろう?うんうん、ごめんな。
でもね、それね、できるのになんでやれないの?っていう気持ちが
そうさせてしまう。だから、俺にもう少しだけ力貸してくれない?」

監督としての発言としては、威厳も損なうような言葉かも知れません。
けど、苦しい時間を超え、日々の努力があり、そしてひとつひとつの
試合の結果を求めて立ち向かう子たちが、普段のパフォーマンスがで
きないまま倒されていくのは見ていても苦しい限りです。だからとい
って試合中に罵倒していいとは思いませんが、粗末な練習でをしてき
たわけでもなく、だからといって手を抜いてきたわけでもない、一生
懸命頑張っている子たちがなぜ負け続けなければならないのか…。そ
んな気持ちにいつも苦しめられます。

 野球界のスター、松井秀喜は、人生の中で4度の大きな敗戦がある
とある記事を読みました。もちろんその中にはあの連続敬遠の話もあ
りましたが、彼は球審に異議を唱えることもない代わりに、本塁打で
も喜びを露にすることなく感情のコントロールに努めたそうです。
私は彼と同い年で、連続敬遠のときもたまたまテレビで見ていました
が、それでも勝負に挑む姿勢だけは鮮明に覚えています。

 9月1日にチビリンピックのお手伝いで札幌市内有数の強豪チームの
試合を見させて頂きました。ひいき目かもしれませんが、細かな部分
での差はそう見受けられない代わりに、指導者の対応ばかりが気にな
りました。的確な「答え」を出している指導者や、出来なかった事を
即座に「考えさせる」指導者。もちろん私のような次元の低い指導者
は誰一人とておりませんが、一つだけ感じたことがあります。

「私も、ピッチにたっている」

その気持ちだけで、ここまで来ていると思います。
試合中、踏ん張れない仲間に「そこしっかりしろよ!」と言うことも
あれば、「走れって!!行けよ!」と、どんなに痛くてもそこを許し
てはもらえずに走る場面で行かなければ厳しい言葉を浴びせられてき
ました。
同じことを小学生にしていいとは思いません。でもできれば、そんな
発言が子どもたちの中の会話で私よりも先に出てほしい。そう願って
います。

活動日が週4日あっても、集中できる時間はごく僅か。
その中でどなられたくはないと思います。もちろん練習中のほうがも
のすごく和やかです。だからこそその中でたくさんのチャレンジをし
ていってほしいと願うわけですが、最近は体罰の問題もあり、何でも
言えば何とかなる、一言物申すのような風潮があるのはどうなのか?
そう思うこともあります。

札幌中央は厳しい、つらい、その割に勝ててないということも
言われているとお聞きしたことがありますが、決してその事を
否定はしませんが、この練習よりも苦しいことがこの先に
待っているのは事実で、そこを乗り越えるのにどうしたら
頑張れるかの過程でしかないと思っています。
活動を通じて繰り返しの反復練習が続いても、その意図を
選手がわかるような練習はしません。
気づいたらこんなことができるようになっていた・・・。
その方が、格段に上手になったという気持ちが強くなり
自分自身の向上にもなると思っています。

 すべての面とは言いませんが、ある限られた面では、指導に携わる
者として、子どもたちとの接点が家族よりも近いときがあります。
今日の練習でもそうでした。。。
「お母さんとけんかしちゃって…どうしよう」
「こまったら、あとで相談してもいいですか?」
→CMのように「ひとりでなやまないで!(笑)」と笑いをとりながら
事の経緯を聞き、対応を考えながらパス練習をしたり…
「この前お父さんに12時まで怒られ…まだ謝れてなくて…」
→帰りのバスの中でずっとその文章を考え、よし、これでどうだ?とか…
「元気のない仲間がいるけど、支えてる?大丈夫?」
→じゃあ、こうしよう、ああしよう…自分たちの意見を聞き、相談にのり…

サッカーチームでありながら、こんなこともやっています。
指導力に優れ、よき選手を輩出させる指導者は素晴らしいと思います。
感情の起伏に左右されずコントロールできる人間も、素晴らしいと思います。

けど、私は…
どんなに厳しい発言があっても、苦しい練習を課しても
その子たちのことを憎くて、つらくさせてやっているとは思っていません。
むしろ、その行為のあとは、自己嫌悪です。

いよいよ来週、U10予選、そのあとは、最後のU12予選。
勝っても負けても、泣いて終われるような、悔しい気持ちのままで
終わるような試合にはしたくないと思っています。

そのためには、誰一人とて、欠かすわけにはいきません。
美しく、勝つ試合を、ご披露したいと思います。
この夏、彼らの劇的な成長ぶりをどうぞご覧ください。

夏の日の練習を見て…、セピア色のラブレター。
2013-08-06
夏休みに入り、恒例の夏の勉強会を2度行ない、
子どもたちは早々と宿題を終えていきます。
サッカーの練習も行なっているものの、今年はどうも上手くいかない…。

2部練習で時間を増やして圧倒的な差を作ろうとして体力的な限界を
出してしまい失敗してみたり、試合数の多さを誇りながらも内容的な
充実差よりも中身をこだわりすぎて楽しみを少なくしてしまったり…。

いつも指導者というのは、孤独です。
常々、片想いのような人生だと思っています。


まもなく(四捨五入ではすでに)アラフォー世代になって、
自分がどんな気持ちでサッカーをしていたのだろう、どんな気持ちで
向き合っていたのだろうということが最近よく考えるようになりました。

先日も時間があって、サッカーの指導書を読むと、ある南米出身の
日本でも活躍されたある選手は、
「日本人は多くの練習より多くの試合をした方がいいと思います」
というコメントが書かれていました。

私もその考えに賛成で、このチームは年間総試合数120試合以上という
目標を掲げて活動しています。単純計算で1ヶ月10試合です。

けどだんだんと試合を重ねていくうちに、同じ局面を打開できずに
繰り返し繰り返しの状況が続くようになります。
これをよく「フリーズ」という言葉を用いますが、練習内でその状況に
なったときに一旦とめて状況を確認しながら適切な打開策を実践して見せて
その状況を超えられる方法論を説明しますが、これに時間を割き過ぎると、
通常の練習というのはやはりつまらないものになってしまいます。


なので、その結果を踏まえて、じゃあ、試合だから頑張ろう!と
リーグ戦や練習試合に出してみても、いい場面は継続していても、
やっぱりどこかで上手に打開できない場面が繰り返されている…。

特にこの週末がそうでした。
普段なら難なくこなせているプレーがどうにもこうにも回らない。
回らないどころかその不満は雰囲気にも左右されて荒れてくる。
結果としてこの週末の1日目のリーグ戦や練習試合では、その失点の
場面のすべてのきっかけが、基本的な技術の部分だけでの差でした。

ひとつのトラップ。
勇気を持って競り負けない空中戦。
思い切りのよい判断…。

たっとこれだけの差で
負けただけの試合はやはり後味がよくないのです。

うちの基本練習はそんなに難しいことをさせてはいません。
工夫は遊びの中で培うものだと思っています。
だから本当は強い口調でいうのを好んではいません。

けど、忘れてしまうのです。子どもですから。
でも、子どもだからなのかな?って思います。
トイレに行くことも、覚えたら忘れません。
お腹がすいてご飯をたべたいと思ったら、自ら何かを探します。

この子たちがいつ、どうやって化けていくかはわかりませんが、
サッカーを上手くなりたいと思ったときに細かなことが変わります。

最近、携帯電話が普及し、スマートフォン専用のアプリなどは
会話形式で即座に返答を求められる環境にあります。

その昔、今から20年前などどうだったでしょうか?
ポケットベルで「愛してる」という気持ちを伝えるのに
「14106」という暗号のようなメッセージを作った記憶は
ありませんか?もういないかもしれませんが・・・。

遠距離恋愛で、手紙をこまめに書くことで、ポストを心待ちにし、
その手紙を何度も何度も読み返して、気持ちを満たされて
そしてやがて、一緒に生活できる環境になってより満たされて…。
そんな時間の積み重ねで、好きな人はそれぞれの想いを募らせて
いくものだと思っています。

サッカーも同じかもしれません。
やったからといってすぐに結果は出ません。
繰り返し、何度も、そして、いつでも待ち続けるように…。
出来たときの喜びも大きいと思います。
携帯のようにすぐ対応できるのはいいことですが、
より高度なチャレンジをしていけば、必ずここへ辿り着くような…。


余談ですが…
日曜日、うちはこれも恒例の親子サッカー大会を開催しました。
今年はボールコントロールを競う技術の練習もゲームに入れて
コーンを倒して競いあったり、通常の試合では真剣なまなざしで
ジャッジひとつにも一喜一憂する子どもたちの熱い勝負をする
札幌中央の選手たち…。

けど、実はそのもう一つ隠された裏では、
素敵なお父さん、お母さん方の姿を何件も見ました。

お父さんをそっとささえるお母さん…。
お母さんの激しいプレーにもやさしく包むお父さん…。

お父さんの本気モードのプレーや、決して上手ではないけど
一生懸命頑張るお父さん…
そして、そんなお父さんをそっと支えるやさしいお母さん…。

見ていて、いいなあ・・・って思う瞬間です。
逆にいえば、あっちもこっちもそんな姿に、羨ましく思う時間です。

監督はどうでしょう…
満足に動かなくなった足、もともと持っていない粗末な技術。
名ばかりの監督業なのかもしれません。
子どもたちに頑張れといいつつ、頑張れてないのは、私自身かも…。
実につまらない人間です。。。

もうちょっと、器用に生きれたら…って思います。
サッカーを教えておきながら、サッカーに関わりすぎたことで
自分の生き方をもう少し大事にしてもよかったのではないかと
思うことがあります。

もっと純粋だったあの頃に問いかけながら
いまを見つめて、求めて…。

「Dear,オレ」
きっと拝啓でもDearでもなんでもいいんですけど
もっと純粋に生きていたあの頃の自分が、今もっとほしいです。
子どもたちにより身近に触れるためにも…。


セピア色のあの時代を…。
過去にすがるのではなく、過去に見たものの輝きを再確認して、
今につなげていきたいと思います。

男40代目前。
寂しさは拭えず、勝利に恵まれず。。。


夏合宿目前、頑張らねば…。

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